亜硫酸カルシウム Z-b 4.0
亜硫酸カルシウム Z-b 4.0
水道水には水道法により遊離残留塩素を0.1ppm以上保持することが義務付けられています。この遊離残留塩素は人体にも有害であり、特に有機物と結合してトリハロメタンという発がん性のある有害物質ができます。従来の浄水器システムの遊離残留塩素を活性炭のみで吸着するという方法では、むしろ活性炭上で遊離残留塩素と有機物が濃縮されトリハロメタン化反応の温床となる危険性が指摘されています。
一方、亜硫酸カルシウムでは、下記の化学反応で安全な塩素に変化させます。
亜硫酸カルシウムは、ヨーロッパなどでは食品添加物として、ワインやジュースなどの酸化防止や防腐剤として広く使用されています。
亜硫酸カルシウムの塩素除去メカニズム
1.NaClOあるいはCa(ClO)2によって導入された塩素は、溶液中でHClOあるいはClOとして存在する。(遊離残留塩素)
NaClO → Na++ClO–
2.亜硫酸カルシウムを投入するとClOと中間体を形成し、本来難溶である亜硫酸カルシウムが水に溶解する。
CaSO3 ・ 0.5H2O+ClO– → [ CaSO3 ・ 0.5H2O ・ ClO– ]
3.中間体のClOは還元されClイオンとなり、亜硫酸カルシウムは硫酸カルシウムとなる。
[CaSO3 ・ 0.5H2O ・ ClO–] → [CaSO4 ・ 0.5H2O ・ Cl]
4.硫酸カルシウムの溶解度は中間体よりも小さいため過飽和状態となり析出する。
[CaSO4 ・ 0.5H2O ・ Cl] → CaSO4 ・ 0.5H2O+Cl–
5.最終的には塩素量に見合っただけの亜硫酸カルシウムが消費されて硫酸カルシウムに変化する。また、硫酸カルシウムは亜硫酸カルシウムよりも溶解度が高いため、塩素処理反応が進めば進むほど全体の溶解度は高くなっていく。
【反応式】
CaSO3 ・ 0.5H2O+ClO– → CaSO4 ・ 0.5H2O+Cl–
反応式から、亜硫酸カルシウム1gで約0.4gの遊離残留塩素を処理できる計算となります。
例えば遊離残留塩素濃度が0.4ppmの水道水の場合は、亜硫酸カルシウム1gで約1000リットルを処理できることになります。
左の写真はSIBATA「残留塩素測定試薬」で残留塩素を測定した結果です。
左側のピンク色は、元の水道水を測定したものです。 |
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粒の直径は約4ミリです。 |
容量 | 価格 |
1kg | 8,450円 |
500kg | 4,650円 |
100g | 1,200円 |
50g | 790円 |
送料:無料